はじめに
田中英道氏の『京都はユダヤ人秦氏がつくった』を読みました。
この本は、日本の古都・京都の成立に、ユダヤ系の渡来人である秦氏が深く関わっていたという
大胆な仮説を出土した埴輪や語源を紐解き、提示しています。
歴史の常識を覆すような内容に、読んでいる間中、ワクワクが止まりませんでした。
秦氏と京都の深い関係
本書では、秦氏が巨大な古墳や平安京の造成、寺社建築、仏像制作など、京都の都市基盤を築いたと主張されています。
特に興味深かったのは、秦氏のルーツがユダヤにあるという説です。
太秦(うずまさ)の地名の由来や、平安京の都市構造に隠された秘密など、具体的な証拠に基づいて論が展開されており、説得力を感じました。
歴史認識を揺るがす一冊
これまで、日本の歴史は中国や朝鮮からの影響が大きいと考えられてきましたが、
本書を読むと、西アジア、特にユダヤの文化が日本の形成に深く関わっていた可能性が浮上してきます。
この新たな視点から歴史を捉え直すことで、
これまで見えなかったものが浮かび上がってくるような気がします。
読後の感想と疑問点
本書は、歴史ロマン溢れる内容で、非常に読みやすい一方で、いくつかの疑問点も残りました。
例えば、秦氏のユダヤ起源説を裏付ける考古学的な証拠は十分にあるのか、
あるいは、他の学説との整合性はどうなのか、といった点です。
まとめ:歴史への興味を深める一冊
『京都はユダヤ人秦氏がつくった』は、
歴史好きはもちろん、京都に興味がある人にとっても、新たな発見がある一冊だと思います。
この本をきっかけに、歴史をもっと深く探求したいという気持ちになりました。